【スタッフブログ】耐震等級だけで、本当に安心できますか?~Natulife Homesが「東濃ひのき」を使う理由~

石川県の地震以降、多くの方が耐震性に注目しています。今こそ“見えない部分”に目を向けるときです。
その耐震性能は本当に十分なのでしょうか?
地震大国・日本において、住宅に耐震性能を求める声は非常に強く、実際に「最も重視する性能」として常に上位に挙げられています。そして、石川県の地震以降、さらに耐震性を気にする方が多くなりました。多くの人が、「建築基準法に合致していれば安全」「大手住宅メーカーが建てているから安心」「耐震等級3を取得しているから大丈夫」と信じています。しかし、その裏側には“見えないリスク”が潜んでいます。「価格が安くて等級が高い」木造住宅が人気を集めていますが、その耐震性能は本当に十分なのでしょうか?

「耐震等級3」は、ずっと安心の証ではない
住宅性能表示制度で最高ランクとされる「耐震等級3」。この「耐震等級3」は、設計上、壁や床の強度が一定基準を超えれば取得できる制度です。つまり、構造用合板や筋交いなどで必要以上の強度が確保されていれば、どのような木材で建てても等級は取得可能です。さらに、この耐震等級、実は経年劣化による耐力低下は考慮されていません。つまり、建てたときに等級3を取得していても、10年、20年経てばどうなるかまでは保証していないのです。
耐震等級だけではわからない、木材の耐久性が重要
現在の日本では、強度を接着剤によって高めた「集成材」が主流となっています。その多くは、耐久性ランクの低い「ホワイトウッド」を用いています(最近では、若干耐久性の高い「レッドウッド」の使用も増えていますが、それでも木材そのものの耐久性には疑問が残ります)。この構造材の種類が何なのか、壁の中に隠れてしまえば気づくことはほとんどないのですが、本当に重要なのは「どのような木材で建てているか」「どの木材が耐久性が高いか」ということなのです。

※地域差(多雪地域、高温多湿など)やシロアリ被害の多いエリアでは、耐久性の高い材料+適切な処理が不可欠です。

→ホワイトウッド(オウシュウトウヒ)
・集成材として大量流通しているが、耐久性・防蟻性はかなり低いため、屋外や土台には向かない。
・ローコスト住宅などでは柱材として多用されるが、長期的な耐久性には注意が必要。
→レッドウッド(欧州アカマツなど赤身系)
・「赤身」部分にはある程度の天然耐久性があるが、辺材部分は弱い。

※ホワイトウッドは土台使用不可と考えるべき(長期優良住宅ではNG)。処理をしても材そのものの耐久性が低く、国交省の性能表示制度でも対象外になりやすい。
※レッドウッドは加圧防腐・防蟻処理をすれば条件付きで使用可。ただし、ヒノキ・ACQ処理済みベイヒバ・米ヒバなどの方が評価は高く、標準仕様としては推奨される。
経年劣化によって耐震性能が著しく低下
木材の耐久性に関する暴露実験の結果(木材流通新聞等)では、ホワイトウッドなどの低ランク樹種は、経年劣化によって耐震性能が著しく低下する可能性があることが分かっています。にもかかわらず、建築基準法は今なお改正されていません。実際、基準を変えられない背景には、既存の建築物への影響や業界の事情があるとも言われています。また、建築基準法自体が「震度6強で倒壊・崩壊しないこと」、つまり「命が助かる」ことを目的とした最低限の基準であることを忘れてはなりません。家が地震後も問題なく住み続けられることを保証しているわけではないのです。

家づくりを考える際には、「どの等級か」だけではなく、「どんな材料で建てるか」「何年その家に住む予定か」まで含めて判断することが重要です。
最初は耐震等級3でも、木材の耐久性が低ければ、数十年後には大地震で倒壊するリスクが出てくるかもしれないのです。

Natulife Homesの家は「東濃ひのき」を採用。今日も、10年後も、100年後も…ふつうの毎日を、ずっと続けるための強さを。
Natulife Homesの家は「耐震等級3」。そして構造材には、木材の中で最も耐久性能の高いといわれている「ヒノキ」を採用しています。中でも東白川村の自然が育んだ高品質ブランド「東濃ひのき」は、樹齢70年以上で「柔らかくて軽く」「目が細かく」「強度」に優れているという特徴があり、木目が直通で狂いが少ないため木造住宅の構造材として優れています。また、ヒノキは殺虫成分も含むため、シロアリに強いとも言われています。…これらが今日も、10年後も、100年後も…ふつうの毎日を、ずっと続けるための強さに繋がっているのです。

私たち Natulife Homes は、「毎日の快適さと万が一の安心・安全が長く続く家」をお届けしたいと考えています。
私たちは「建てた時だけ強い家」ではなく、年月を経てもその強さが持続する構造を重視し、耐久性に優れた材料選びを大切にしています。売れたらいいという考えではなく、「より快適で」「より安全で」「より長く」を出来るだけ適正価格で実現させていきたいと考えています。