エアコンをつけてもなかなか涼しくならない…室内での熱中症が増えています 室内熱中症はなぜ起こる? 熱中症というと、日ざしのある屋外で発生するイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、室内にいても熱中症になるのを知っていますか?発生原因としては、屋外での熱中症と同様、室温や湿度の高さ、風通しの悪さ…という環境が最も影響を及ぼします。断熱性能が低い家では、壁や窓からの強烈な日射の熱が入り室内の温度がどんどん上がるため、熱中症のリスクが上がります。 全国で1,477 人の方が熱中症で亡くなっています 地球温暖化で被害が深刻化する熱中症。2022 年、全国で1,477 人の方が熱中症で亡くなっています。熱中症による死亡者数はその年の夏の暑さに大きな影響を受けるため大きなぶれが生じていますが、原値でも次第に増加していく様子はわかると思います。 救急搬送された方の約4割近くが住居で発生している⁈ 2022 年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は71,029人でした。昨年度調査(5月~9月)の救急搬送人員47,877人と比べると23,152人増となっています。その発生場所の中でも1位が住居で39.5%、公衆・道路・仕事場と続きます。住居での熱中症の多さには驚きです。 冬だけではなく夏の熱中症対策としても効果あり 夏は断熱性能がない方が良いと間違った考え方をする方が多いと思います。しかし現実には、断熱性能が低いと冷房がききにくく、熱中症のリスクが高まります。断熱性能が高い家は、壁や窓からの強烈な日射の熱が入りにくいため室内の温度は上がりません。その上、冷房もすぐに冷えエアコンを止めても涼しさが続き光熱費も安くすみます。熱中症対策としても家の断熱性能はとても重要なのです。 「夏に涼しい家」を実現させるということは、裏を返せば「冬に暖かい家」になるということです。自然の力を適度に取り入れたり、逆に防いだりしながら、いかに最小限の人工エネルギーだけを使って生活を送れるかがポイントです。 TOPページに戻る