日本の住宅は暑すぎて熱中症に…

エアコンをつけても涼しくならない…
室内にも潜む暑さのリスク。

近年、熱中症は屋外だけでなく、室内で発症するケースが増えています。エアコンをつけていても、なかなか涼しくならないと感じることはありませんか?その原因のひとつが、住宅の断熱性能。外からの熱が入りやすく、室内の冷気が逃げやすい住まいでは、十分に温度を下げることができません。気づかないうちに室温が上がり、体に負担がかかってしまうことも。夏の快適さと安全を守るためにも、住まいの性能を見直すことが大切です。

日本の住宅は暑すぎて熱中症に…

室内でも、熱中症は起こります。

熱中症というと屋外のイメージが強いですが、実は室内でも多く発生しています。主な原因は、室温や湿度の高さ、そして風通しの悪さ。こうした環境が重なることで、体に大きな負担がかかります。特に断熱性能が低い住宅では、窓や壁から強い日射の熱が入り込み、室内の温度が上がりやすくなります。気づかないうちに環境が悪化し、熱中症のリスクを高めてしまうことも。室内だから安心ではなく、住まいの性能が大きく影響するポイントです。

室内でも、熱中症は起こります。

熱中症は、年々深刻さを増しています。

地球温暖化の影響もあり、熱中症による被害は年々深刻化しています。2024年には、全国で2,152人が熱中症により亡くなり、統計開始以来過去最多となりました。死亡者数は、その年の気温によって増減はあるものの、長期的には増加傾向にあり、亡くなる方の8割以上を高齢者が占めています。2025年も観測史上最も暑い夏となり、救急搬送者数は過去最多を記録するなど、この傾向はさらに強まっています。これからの住まいには、暑さから身を守る視点も欠かせません。

※なお、2021年だけ死亡者数が少なかったのは、8月中旬以降に記録的な長雨・日照不足が続き猛暑日が少なかったことに加え、新型コロナウイルスの影響で外出機会が減少したことが要因と考えられています。
※出典:厚生労働省「人口動態統計(確定数)」(令和6年分、2025年9月公表)、総務省消防庁「令和7年(5月〜9月)の熱中症による救急搬送状況」

熱中症による死亡者数(人口動態調査、人)

熱中症の約4割は、住まいの中で発生しています。

2025年5月〜9月の熱中症による救急搬送者は、全国で100,510人にのぼりました。これは、調査を開始した平成20年以降で、最も多い搬送人員となりました。そのうち発生場所で最も多かったのが「住居」で38,292人(38.1%)を占め、次いで道路19,773人(19.7%)、仕事場12,785人(12.7%)となっています。屋外だけでなく、実は家の中こそ注意が必要な場所。住まいの環境によって、熱中症のリスクは大きく左右されます。

出典:総務省消防庁「令和7年(5月〜9月)の熱中症による救急搬送状況」

熱中症の約4割は、住まいの中で発生しています。

家の熱中症対策は、「断熱性能」で変わります。

「夏は断熱しない方が涼しい」と思われがちですが、実際には逆です。断熱性能が低い住宅は、外からの熱が入りやすく、冷房の効きも悪くなります。その結果、室温が下がりにくく、熱中症のリスクを高めてしまいます。一方、断熱性能の高い家は、窓や壁からの熱の侵入を抑え、室内の温度上昇を防ぎます。さらに、冷房効率も高いため、すぐに涼しくなり、その快適さも持続。結果として、光熱費の負担も抑えられます。夏の快適さと安全を守るためにも、断熱性能は欠かせないポイントです。

家の熱中症対策は、「断熱性能」で変わります
「夏に涼しい家」は、「冬に暖かい家」でもあります。断熱性能は季節を問いません。

外の暑さ・寒さの影響を受けにくい住まいは、一年を通して快適な室内環境を保ちます。大切なのは、自然の力を上手に取り入れ、必要なところではしっかり防ぐこと。そうすることで、最小限のエネルギーで心地よく暮らすことができます。住まいの性能を高めることが、季節を問わず快適さと省エネを両立させる要となります。

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