日本で凍死⁈熱中症と同じくらい危険な低体温症
低体温症による死亡(凍死)者は1,225人(厚生労働省「人口動態調査」2021 年)で、熱中症の 755 人(同)の1.5 倍以上。 熱中症の危険性は広く知られているが、毎年多くの人が命を落とす原因になっているのに、低体温症の深刻さはあまり知られていません。知識として押さえておいてほしいのが「冷え性」と「低体温症」の違いです。「冷え性」はただ手足や下半身が冷えて指先や足先が冷たさを感じることで、体温は下がりませんが、「低体温症」とは体の深部温度が 35 度以下に下がってしまう状態をいいます。32~35 度で軽症、28~32 度で中等症、20~28 度は重症となります。 低体温症の主な症状は、激しい震え、筋肉の硬直、意識障害など。症状が進み、重症 となると呼吸や心臓に影響し、死に至る場合があります。