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【現場レポート】「東白川製材協同組合」に行ってきました。

東濃ひのき

こんにちは。ナチュライフホ ー ムズです。
Natulife Homesの住まいの構造材は、徹底した品質管理のもと作られた岐阜県産の最高級木材『東濃ひのき』を標準採用しています。今回は、その「東濃ひのき」の製材所「東白川製材協同組合」へ見学に行ってきたレポートをお伝えします。


2023年1月19日「東濃ひのき」の製材所「東白川製材協同組合」へ見学に行ってきました。
東白川村は、景色がよく、空気がキレイ。あまり寒くもありませんでした。
当日案内と説明をしていただいたのは工場長の牧野様。
ご挨拶をして少し話をすると、いきなり工場を案内していただけることになりました。
工場案内後に事務所で工場長(牧野様)にインタビューさせていただきました。


こだわっている点は?

工場長:
・仕入れる材料(東濃ひのき) 出来るだけいい材料を仕入れること。

・木材の強度と狂いを少なくするための乾燥、ムラをなくすための配置等、その後の自然乾燥と両方の見極め。

・保管。

…要するに全てです。日本の木造住宅民間材料の最高と呼ばれるものを扱う誇りを大切にしています。
勿論、いろいろな木材の産地のかたが一番を主張するとは思いますが、世間一般のかたが一番と言ってもらえている木材ですので。

東濃ひのき

他の地域と比べて「東濃ひのき」はどんな点がいいのでしょうか?

工場長:「東濃ひのき」は隣に「木曾ひのき」があり、管材(神社・仏閣などに主に使われる)なども含め一番の構造材で、条件は全く同じようなところで育った材料です。
気温が低く、山の北側の傾斜地で水分も少なく育っていますので、成長も遅く、年輪も細かい木材になります。
その為、狂いが少なく、粘りが強い材料で、住宅の構造材に適した木材になります。
また、木目も細かくきれいな木材の為、化粧材としても優れています。
九州や四国などにも「ひのき」はありますが、高温多湿で環境のいい所で育つため、成長も早く、年輪の幅も大きいと思います。
勿論、「ひのき」には構造材としての粘り強さだけではなく、耐蟻性能や耐腐朽菌性能(抗菌効果を持つ有用な物質が多く含まれている)の他に、特有の芳香で気分を落ち着かせる効果がどの地域の木材にもあります。

東濃ひのき

他の木材と比べて「ひのき」が建築材料として優れている点は?

工場長:今、沢山の木造住宅構造材として使われている集成材は、ホワイトウッドやレッドウッドと呼ばれているものになりますが、ホワイトウッドと呼ばれる木はありません。
欧州のトウヒを総称してそう言われています。
木材の耐久性では極小ランク(一番下)に位置しています。
ちなみに屋外で2.5年以下の耐久性しかありません。
レッドウッドも北欧のアカマツなどの総称です。
木材の耐久性ランクは小ランク。少しだけ上になります。
それらの木材を接着剤で固めて最初の強度だけを高めたものになります。
この材料で、日本では最高ランクの耐震性を取ることができるのが現実です。
耐震性能は日本では大切なことですが、建てた時点だけ成り立っています。
「ひのき」は伐採後200年かけて強度を増していきますが、法隆寺で使われている木材は、1300年経って伐採時と同じくらいの強度と言われています。
修復された際に木材を削ると「ひのき」のいい香りがし、材料としても使用できます。
「ひのき」は耐久性や保存性が高く、世界最高の建築材料と呼ばれる所以です。
だからこそ、一体住宅を何年持たせるつもりで建てるのかを考えてしまいます。
日本の住宅の平均寿命は、30年でいいのでしょうか?
ちなみに「ひのき」の耐久性能は日本の木材で一番上の大になります。
熱くなりすぎてごめんなさい。木のことについて話すとつい熱くなってしまいます。

東濃ひのき

インタビューを終えて

下野:長い時間、お話していただきまして、ありがとうございました。
熱い気持ちの方たちが、日々いい木材を作っていることがわかって、大変感動しました。
私もお客様に理解していただかなくてはいけないと再度、思いを強くしました。
見栄えばかり気にして長く安心に快適に住まう事を忘れてはいけない。
理解してもらわなくてはいけない。そのために何を考えなくてはいけないのか…を。

2023年1月19日(金)
インタビュア ー:Natulife Homes 下野 政雄

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