【家づくりコラム|住宅性能・断熱】高断熱とは?断熱等性能等級5以上が実現する快適な暮らし
ナチュライフホームズが断熱性能にこだわる理由を、公式性能数値と実測データとともにご説明します。
「高断熱の家」という言葉を聞くことが増えました。住宅カタログや展示場でも「高断熱・高気密」という言葉が並びますが、実際に何を意味するのか、何を基準に選べばいいのか、わかりにくいと感じている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、高断熱の基礎知識から、断熱等性能等級・UA値の読み方、断熱材の選び方まで整理してお伝えします。
>>「高断熱」とは何か|断熱性能の基本を整理する
断熱とは、文字どおり「熱を断つ」こと。外の熱が室内に入ってくるのを防ぎ、室内の温度を逃がさないようにする仕組みです。
住まいの断熱性能は、主に以下の部位によって決まります。
・壁(外壁・内壁の間に断熱材を入れる)
・屋根・天井(最も日射熱の影響を受けやすい部分)
・床(地面からの冷気・湿気を防ぐ)
・窓(住まいの中で熱の出入りが最も多い部分)
「高断熱」とは、これらすべての部位にわたって断熱性能が高く確保されており、外の暑さ・寒さに影響されにくい住まいのことを指します。
>>断熱等性能等級とUA値|数字の意味と日本の現状
断熱性能を示す指標として、日本では「断熱等性能等級」と「UA値」が使われます。
【断熱等性能等級】
国が定める住宅の断熱性能の基準で、等級1〜7まであります。2025年4月からは新築住宅への等級4以上の義務化が始まりましたが、等級4はあくまで「最低ライン」。快適な住環境を実現するには等級5以上が望ましいとされています。
・等級4:省エネ基準適合(義務化の最低ライン)
・等級5:ZEH基準相当
・等級6・7:さらに高い断熱性能
【UA値(外皮平均熱貫流率)】
建物全体の「熱の逃げにくさ」を示す数値で、数値が低いほど性能が高い。日本の現行基準(温暖地)は0.87 W/㎡K以下ですが、ドイツは0.28 W/㎡K以下(義務)と、3倍以上の差があります。「新築だから高断熱」は思い込みであり、どの等級・どのUA値かを確認することが大切です。
>>断熱性能が低いと、何が起きるのか
断熱性能が低い家では、以下のような問題が生じます。
・夏:外壁・屋根が受けた熱が室内に入り続け、エアコンをつけても涼しくならない
・冬:室内の暖気が外に逃げ、暖房をつけても足元が冷える
・通年:窓・壁の結露が発生し、カビ・ダニが繁殖しやすくなる
・健康:冬場の急激な室温変化によるヒートショックのリスクが高まる
・光熱費:冷暖房の効きが悪く、電気代がかさむ
夏の平均気温が上昇し続ける東海地方では、断熱性能の差が室内環境・健康・光熱費のすべてに大きく影響します。
>>断熱材の選び方|数値だけでは語れない理由
断熱材を選ぶ際、多くの方が「熱伝導率」の数値を比較します。しかし、熱伝導率だけでは断熱材の実力のすべては語れません。もう一つの重要な指標が「温度伝導率(熱拡散率)」──熱が材料の中を伝わるスピードです。数値が低いほど熱の伝わりが遅く、室内への影響を抑えられます。
主な断熱材の温度伝導率(熱が室内側に届くまでの時間):
・石油系断熱材(発泡ウレタン) :約1.3時間
・グラスウール・ロックウール :約2.3時間
・セルロースファイバー :約3時間
・エコボード(木質繊維断熱材) :約12時間
「エコボード」は、夏の昼間に外壁が受けた熱が室内に届くのを深夜以降まで遅らせます。これが「夏でも涼しい家」を支える仕組みです。
>>ナチュライフホームズの家の断熱性能|エコボードが実現する9つの性能
ナチュライフホームズの家は、断熱等性能等級5以上を標準としています。断熱材にはドイツ生まれの木質繊維断熱材「エコボード」を採用し、外張り断熱(ECO断ウォール)+充填断熱(ECO断ソフテック)のダブル断熱工法で家全体を包みます。
「エコボード」が実現する主な性能:
【断熱性能】
断熱等性能等級5以上に対応。夏は涼しく冬は暖かい、心地よい室内環境を保ちます。冷暖房に頼りすぎない、省エネで快適な暮らしにつながります。
【蓄熱性能】
夏は日射熱を吸収しすぎず室内の温度上昇を抑え、冬は室内の暖房熱をゆっくり蓄え、少ないエネルギーで暖かさを持続。1年を通して温度変化の少ない、心地よい住環境を実現します。
【遮熱性能】
遮熱性能の高い断熱材が熱の侵入を長時間食い止めます。真夏の暑さも、真冬の寒さも和らげてくれる、省エネ住宅です。外壁表面が42℃を超えた条件下でも、室内側は31℃台にとどまることが実測データで確認されています。
【透湿性能】
Sd値1という優れた透湿性能。水蒸気の移動を止めないため結露が起こりません。気密シートを使わず、透湿性の高い防水シートとの組み合わせで「透湿・調湿・呼吸」する壁を実現します。
【耐火性能】
準耐火60分という、国土交通省の厳しい認定を取得した防火性能を持ちます。自然素材のため、万が一の火災時にも有毒ガスの心配がありません。
【遮音性能】
35dBカットする遮音性能を実現。75dBの音が40dB相当になる、図書館並みの静けさを保てます。
【耐震性能】
耐震等級3(建築基準法の1.5倍の耐震性能)に対応。将来の間取り変更にも対応できる構造で、長きにわたって住む人の安心を守ります。
※窓はYKK AP樹脂サッシ(APW330複層・APW430トリプル)を標準採用し、熱貫流率1.37を実現。冬場に部屋の熱が逃げにくく、ガラス表面の結露を大幅に抑えます。玄関は業界トップクラスの断熱性能を持つYKK AP「イノベストD50」を標準採用しています。
>>高断熱の家は、夏も冬も変わらず快適である
2026年8月18日、工事中の現場で行った温熱測定では、屋根表面が62.1℃に達した条件下でも、1階室温は30.7℃、小屋裏との温度差はわずか0.5℃という結果が出ています。
→ 詳細は「現場で測った、エコボードの本当の実力」をご覧ください。
高断熱の家は、エアコンをフル稼働させなくても室内温度が安定しやすく、光熱費を抑えながら快適に暮らせます。さらに室内の温度ムラが少ないため、ヒートショックのリスクも下がります。断熱性能と合わせて理解していただきたいのが「高気密」です。断熱性能を最大限に発揮させるためには、気密性能も欠かせません。
次回は「高気密とは?」についてお伝えしていく予定です。お見逃しなく!
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